特定非営利活動法人
名古屋難聴者・中途失聴者支援協会のご案内


 中 途 失 聴 者 ・ 難 聴 者 の 皆 さ ん へ

耳が聞こえないために、こんなことに悩んでいませんか?
 ◎家族の団欒や友だちの会話に入りにくい
 ◎会社で会議や研修会の内容がわからない
 ◎電話での応対が出来ない、外出中の連絡が取れない
 ◎補聴器が合わない、うまく使えない
 ◎テレビやラジオ、映画(邦画・アニメ)などを楽しめない
 ◎地震や火事、事故など非常事態の中に取り残される不安がある  etc

家庭や近所、学校、職場などでコミュニケーションが取れない、情報が 入らないために不安に陥る等、不安や悩みはつきないのですが、障害が目に 見えないために周りの理解がなかなか得られないのが『聴覚障害の特性』です。


 自 ら 声 を 上 げ て 暮 ら し や す い 社 会 に !

私たちが暮らしよい生活を得るには、“きこえの保障”が確保された社会づくりが必要です。 そのためにも国や県、私たちが住む地域への働きかけをしなければ、社会は変わりません。 しかし、一人一人が声に出すのは勇気が要りますし、一人だけでの運動ではなかなか実現 できない大きな問題が数多くあります。
同じ悩みを持つ人たちが、一人、二人集まって、いろいろな諸問題を話し合い、解決策を 出し合ったりして、私たちにとって暮らしやすい社会をめざしていきましょう。


 特定非営利活動法人 名古屋難聴者・中途失聴者支援協会はー

幼児の頃から耳が難聴の方(難聴者)、あるいは、事故か病気などで人生を中途にして耳が 失聴された方(中途失聴者)、難聴・失聴者たちを支援する方たちが集い、交流を深めたり、 障害やコミュニケーションに関するいろいろな問題を話し合い、周りの人の理解を得られる ように働きかけたりして、少しでも多くの同障者の声を社会に反映させるように努めています。

   35周年
  ▲名難聴は平成26年に設立40周年を迎えました


 行事のご案内 

◎例 会
・毎月最終日曜日 午後1時〜4時30分
・会場:市社会福祉会館(黒川)
例会     名身連センター(中村公園前)
 意見交換や談話、情報交換など親睦の場として
 開かれています。

手話を知らない人にもわかるように、補聴器のTコイルを通してマイクの声を聞き取ることができる磁気誘導ループや、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使った要約筆記通訳(筆記者が私たちの話し声を聞き取って書いたのがスクリーンに映し出されます)などの配慮がなされていますので、安心して話し合いや意見交換が出来ます。
 どうぞ、お気軽にご参加ください。

◎会報の発行
会報は、「名難聴『声』」を年6回発行しています。 日頃感じていることや各地行事参加の感想、会員の“声”を率直に綴ったものを中心に、国や市の動きや全国活動の状況、各行事などのご案内を随時載せています。年間のイベントや、字幕付き邦画・アニメなどの詳細は、この会報でご紹介します。



各種活動のご紹介

◎難聴学習セミナー
毎年1〜2回、これまで聞こえていたのが、徐々にあるいは急に聞こえなくなった方、高齢のために聞こえなくなった方ために、講師を招いて耳に関する知識や、補聴器の使い方、聞こえの保障についての講演を開いたり、補聴器や補聴システムの展示会等の催し物をしています。
 参加者の声に応じて、内容に工夫を凝らしています。

難聴セミナー 難聴セミナー 難聴セミナー
難聴セミナー 難聴セミナー 難聴セミナー


◎聞こえない人のための社会講座
中途で聞こえなくなると、それまで耳で聞いたことが難しくなります。補聴器も万全ではありません。そのために家族との会話に入りにくくなったり、職場でも人間関係に影響が出ます。耳だけでは情報が得にくくなったら、他の方法で補う必要が出てきます。その方法を身につけるために「難聴者のための手話教室」や、口の形を読み取って聞く「読話学習会」などがあります。

     

バザー
◎障害者と市民の集い
『障害がある人もない人も風に吹かれて交流会in栄』
毎年10月に栄の久屋大通公園もちの木広場にて開かれる市民の集いで、バザー&体験コーナーを開いています。
バザーと体験コーナーで一般市民と関わることで、私たちの障害と活動に対する理解を広めています。

市民の集い 市民の集い 市民の集い 市民の集い


◎字幕で見るプラネタリウム
平成8年に全国でも初めての「字幕で見るプラネタリウム」を上映してからいまも続いており、年に2〜3回、名古屋市科学館と共催で、要約筆記等サークル「まごのて」の協力でプラネタリウムに字幕を付けて、聞こえない人や子供たちが楽しめるように、字幕で見るプラネタリウムを開催しています。
開催する月に合ったテーマの星空を楽しめます。
プラネタ

 主な福祉活動 

◎耳マークの普及
 耳が不自由なゆえに、コミュニケーションなど日常生活で苦労していますが、見た目に障害がわからないために人格を誤解されたり、病院や銀行などで待ちぼうけされたりするなど不利益なことを被ることが多く、社会生活上の不安は数知れません。
「耳が聞こえない」ことが相手にわかれば、たいてい相手の人はそれなりに手助けしてくれます。目が不自由な方の「白い杖」や「車イス」と同じように、耳を図案化されたのが右のマークです。
 耳に音が入ってくる様子を矢印で表わし、一心に聴き取ろうとする姿を象徴したものです。シールやバッジ、ネームプレート(名札)などで普及されています。

[活用法の例]
  診察券やカルテ、通帳、役所の提出書類などにシールを貼ったり、
  ネームプレートを胸に付けて手招きで呼んでもらう。
  公衆シルバーンホンや、役所、病院などの受付窓口にステッカーを
  貼って表示する。
  シール入りの聴障カードやメモ帳で筆談をしてもらったり、電話の
  代わりをお願いしたりする。 etc

 耳マークを利用することで、役所や病院、銀行などで待たされることなく、手招きで呼んでもらえたとか、診察のときに筆談してもらえるので安心して受けられるとか、窓口でわかるように説明してもらえて、スムーズに用件を済ませることができたとか、数多くの喜びの声が寄せられています。


◎病院ガイドブックによる相互啓蒙の促進
 難聴者等にとって病院での受診は悩みのタネです。
 ・窓口からの呼び出しがわからない。
 ・問診などで医者や看護婦らとのコミュニケーションがうまくできない。
 ・レントゲンを撮ってもらうときの対応が出来ない。 etc
 どう対応したらスムーズに診察が受けられるか、病院側の配慮をお願いすることはもちろんですが、中途失聴・難聴者側の働きかけも大事です。
 「でも、どうすればよいかわからない」、「手だてを教えて」そんな要望に応えて、病院ガイドブック(全難聴発行)が作成され、この働きかけによって対応の見直しを図る病院も増えてきました。


◎中途失聴・難聴者の聞こえの保障(情報の保障)
 情報が氾濫している中で、一般の人と同じように社会に参加するには、中途失聴・難聴者の存在を知ってもらうとともに、『きこえの保障』を確保することも大きな課題になっています。そのため、私たちは次のような運動を推進しています。

 ・スマートホンやタブレット等の端末器機を日常生活用具給付への要望
 ・公共施設に磁気ループや赤外線補聴システム、OHP機器・スクリーンの常設を
 ・要約筆記通訳者の養成と派遣制度の充実化
 ・役所、病院などの公共施設や主要駅に「めいりょう電話」「公衆FAX」の常設
 ・バスや地下鉄、駅、空港の構内などに文字情報表示板(電光掲示板)の設置
 ・選挙運動で放映される全ての政見放送の字幕付け
 ・聴覚障害者の認定基準や補聴器交付耐用年限など、福祉法の改正
 ・台風や地震など緊急災害時における、情報保障や救済体制の確立


◎中途失聴・難聴者のリハビリ及びカウンセラーの充実化
 特に人生を中途にして失聴した人は、聴力障害を補う術を知らずにコミュニケーションや人間関係に悩んだり、孤立感や焦りなど精神的苦痛を伴うことが多くあります。また、仕事をもっていたりして満足なリハビリやカウンセリングを受けられない人も多くいます。このような人たちのために、中途失聴・難聴者に対するコミュニケーションの意欲を促すことを主眼にしたビデオが制作され、発売されています。補聴器だけではきこえを補えない方のために手軽に家庭の中で読話術を学ぶことができる読話ビデオ・初級;家庭編、中級;生活編・職場編や、自立と社会復帰を考える「もっとコミュニケーション」「一歩踏み出せば・・」(いずれも全難聴発行)などがあります。また、「テレコミュニケーションガイド」(NTT発行)など各種のガイドブックや、「喜・怒・哀・楽そして夢」「医師は何をしたか」など聴覚障害者関係の著本も出ています。



 関係諸団体との連携 

 名難聴では地元身体障害者団体や名古屋市科学館「字幕付きで観るプラネタリウム」、また「人にやさしい街づくり」、「名古屋市交通バリアフリー基本構想策定会議」、「名古屋市身体障害者スポーツセンター運営委員会」「名古屋市日常生活用具検討会」等にも積極的に参加し、聴覚障害者のバリアフリーを目指しています。

 

名難聴は以下の事業を行っています。
① 聴覚障がい者等の社会参加を促進するための啓発・広報事業
② 聴覚障がい者等のコミュニケーションに関わる社会教育事業
③ 聴覚障がい者等の相談・リハビリ支援事業
④ 聴覚障がい者等の教育・文化・教養の向上を図るための支援事業
⑤ 聴覚障がい者等の生活環境整備のための行政・他団体との連絡調整事業
⑥ 仲間を作りにくい聴覚障がい者のための相互交流に関する事業
⑦ 緊急・災害時における聴覚障がい者等の救助・救援に関する事業
⑧ 聴覚障がい者等の日常生活用機器販売事業

  

    ◎当会に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
        〒462-0837 名古屋市北区大杉一丁目9−16
          特定非営利活動法人
          名古屋難聴者・中途失聴者支援協会
           事務局   高 木  富 生
           TEL(052)932−6080
           FAX(052)939−2777(Fネット可)

  

※ 名難聴にお問い合わせ、ご入会の希望の方は、事務局にFAXしていただくか、 (耳が聞こえないため、健聴者がいない時は、お電話はつながりません)
もしくは nagoya.nancho@gmail.com にてメールいただければ、
折り返し、ご返信させていただきます。
なお、FAX(ファックス)をお持ちでない方は、お手数をおかけしますが、
ハガキまたは手紙でお問い合わせ下さるよう、ご協力の程、お願い申し上げます。

  

          尚、年会費は下記表の通りです。

正会員会  費備  考
一般会員 5000円 以下に該当しない個人会員
家族会員 7000円 家族2名まで、夫婦、兄弟、親子等
シルバー会員 3500円 満65歳以上
学生会員 2500円 満25歳以下の在学中の学生
賛助会員会  費備  考
賛助個人会員 4000円 この法人の目的に賛同し、賛助する個人
賛助団体会員 10000円 この法人の目的に賛同する企業・団体